テキトーに読む方が大変。
タロットの話でございます。
色々講座をやってますが、個人レッスンとかグループレッスンでオーダーメイドの講座をやることがあります。
※リクエスト募集中。東京以外への出張も応相談。
最近タロットのオーダーメイドの講座を作るためにネットの海も検索してたところ。こんな感じのコンテンツが。
「タロットは信じない。なぜなら本によって解釈がバラバラ。」
「タロットの本によって書いてあることが違う。」
「同じタロットのカードなのに本によって意味が真逆」
↓
『タロットカードってカードに意味なんてなくって、占い師が見たまま、思いついた事をテキトーに喋ってんでしょ?』
↓
『タロットカードは信じられない』…?
こういう感じのコンテンツが1つや2つじゃない。
いやちょっと待て。
間違ってはないけど…けど…
テキトーじゃないから…。
事実が歪んでるぞそれ。
タロットカードには文字が書いてない。だから、占い師が見て、思いついたことを喋る、というのは間違ってはいない。
けど。
ただ思いつきで喋るのって、逆に大変だと思うんだけど。
タロットは、カードに文字書いてないけど、デザインに意味あるんですよ。
例えば
大アルカナ1番の「魔術師」
彼の着てる服が白いのは真摯さ、ガウンが赤いのは情熱の象徴。
赤いバラと白いゆりも同じ。
そしてテーブルの上の棒(ワンド)、カップ、剣(ソード)、ペンタクルスは世界を構成するとされた4つの元素(エレメント)の象徴。
さらに、服のベルトの蛇にも、頭の無限大記号にも、天と地を指したこのポーズにも意味があって、それぞれを組み合わせると
「この世の叡智を得るために真摯に向き合い獲得を目指す者、自分の理想を現実にするための創造の力を無限に秘めた者」
という意味になります。だから、知恵、とか創造とか言う意味にもなるんです。
要するに
カードごとに描かれるシンボルは決まっていて、そのシンボルの意味も決まってるので、カードごとの意味は78枚、もともと決まってるわけです。ただ、シンボルの意味だけじゃー抽象的すぎるから、そこを占い師が翻訳するのです。その翻訳作業が「インスピレーション」またの名を「見て感じたもの」。
決していい加減に思いつきを喋ってるわけじゃないのです。
たまにそういう人がいるとかいないとか…。いないと信じたい。
10月からのタロット講座はライダーもトートもシンボルの話を中心にしていきます。受講される方には上手なタロットの翻訳者になって欲しいなと思っております。
あ、まだ少しお席空いてます。
kerria@s8.spaaqs.ne.jpまで。